壁紙・ビニールクロスの貼り方Top >  壁紙の基礎知識

下地の調整方法

1 下地と同色のパテを使用

  下地と同色のパテをご使用ください。下地と異なる色のパテを使用しますと、施工後、壁紙の種類によっては下地の色が透けて見える場合があります。また、下地からの影響を防ぐためにも文字や汚れは綺麗に処理してください。

2 下地は平滑に
  施工後の不陸(デコボコの意味)を防ぐため、下地は平滑(へいかつ)にしあげてください。また、ネジ・クギ類は施工後の変色を避けるため、突起を完全に沈め、サビ止めをしてください。

3 下地や状況に応じたシーラー処理を
  ペンキ・コンクリート・モルタル・木質系下地の場合は、それぞれ専用のシーラーで必ず下地処理をしてください。汚れ防止壁紙を施工する場合はシーラー処理をしないとフクレが発生しやすくなります。また、ベニヤなどの木質系下地に直接施工した場合、時間がたつとシミや変色の原因になりますので下地処理を十分にしてください。シーラーは接着不良や変色を防ぎます。

4 下地は感想させてから
 コンクリートやモルタルなどの湿式下地、及びシーラー、パテをほどこした箇所は十分に乾燥(目安として水分率の11%以下)してから貼り付けてください。乾燥が不十分な場合、壁紙の変色、はがれ、カビの発生原因になります。

5 オイルステインなどの下地は避ける
  オイルステイン、ニスなど使用している下地や近接した場所への貼り付けは避けてください。変色の原因になります。

6 カビが発生している場合
  壁紙の張り替え時、下地にカビが発生している場合は、十分にカビを殺菌し、乾燥させてから貼り付けてください。市販のカビキラーなどをカビの発生箇所に吹きつけ、乾燥させてから施工してください。

7 浮いた裏打紙の処理
  壁紙の張り替え時、下地面に残った裏打紙(残紙)は剥がしてから施工してください。残紙が浮いたままで施工しますと目地のスキ、はがれの原因になりますのでご注意してください。

パテ塗りの作業イメージ



壁紙(ビニルクロス)の種類と選び方

 壁紙(ビニルクロス)は表面の素材がビニールの壁紙が主流です。ビニール壁紙は汚れを住宅用洗剤で落とせますし、カビ取り剤も使えるのでカビを落とすこともでき、手入れがしやすい壁紙です。また、貼るのも簡単なので、ビニール壁紙を選ぶとよいでしょう。

布(織物・ドレープ)壁紙は、風合いがよく、高級感のある壁紙ですが、手入れとしてホコリをとるぐらいしか方法はなく、洗剤抜きみできず、カビを取ることもできません。また貼るときも注意が必要です。表面にノリが付着してしまうと、黄ばみ、シミの原因にもなります。そのほかに紙壁紙もあります。
次に示すのは、壁紙のノリの種類による分類です。

最湿壁紙(切手式)
 表面にノリがついていて、スポンジなどで水をたっぷりつけるとノリが戻る壁紙です。


ノリなし壁紙
 表面にノリがついていない壁紙です。壁紙用のノリをノリバケでつけて貼りますが、壁紙用のノリにも下地によって使い分けることができるものもあります。


生ノリ壁紙
 プロがノリを専用の機械でつけるのと同じ方法で、プロ用のノリを壁紙の裏につけてあり、それにビニールフィルムをはっているので、貼るときはフィルムをはがすだけ。水やノリをつける必要もないので簡単です。また貼るときは、曲がったシワができても、何度も貼り直せるので初めての方でも失敗が少ないです。


粘着壁紙(ワッペン式)
 裏面に粘着剤が塗ってあり、裏紙をはがして貼る壁紙もあります。ただしビニールだけで紙が裏打ちされていないものは、壁に貼るのは不向きで、家具や小物に使います。



ネジやピンの穴の壁紙補修


穴や周囲の汚れを落とします。次に穴の周囲の盛り上がっている部分を爪で穴の中心に向かって押し付けるように平らに戻します。



壁紙の小さな穴専用の補修材があります。そのノズルを穴に当てて補修材を埋めます。この補修材は、ホワイト、ベージュ、アイボリー・ライトグレーなど、39種類以上の色があるので、壁紙にあった色を選ぶことができます。



平らな壁紙の場合は、付属のハケでかき取って平らに仕上げます。このとき、補修材がはみ出したら、固く絞った布、スポンジ類で拭き取ってください。逆に凹凸がある壁紙は、補修材のノズルの先で似たような凹凸をつけます。



壁紙の小さな穴専用の補修材が手に入らない場合は、アクリル系充てん剤で埋めることもできます。アクリル系充てん剤をつまようじのさきに取って穴を埋めていきます。充てん剤がはみ出さないように少しずつ埋めて平らな状態にしてください。しっかり固まるまでの約1日は触れないように注意しましょう。



大きく破れた場合の壁紙補修


同じ色柄の壁紙があれば、敗れた箇所だけ貼り直すことができます。新しい壁紙を破れより大きめに切り、柄をあわせてマスキングテープなどで仮どめします。破れよりひとまわり大きな位置に定規を当てて2枚一緒に切ります。



仮どめテープをはがし、新しい壁紙をいったん取って、破れた壁紙をはがします。このとき、カッターの先などで端をこじ起こすようにしてはがすとよいでしょう。壁面に古い接着剤がついている場合は、固く絞った布やスポンジなどで拭き取ります。



壁紙補修用の接着剤を新しい壁紙の裏に塗って貼り付けます。



貼った後、壁紙用の押さえローラー継ぎ目を押さえると目立たなくなります。



継ぎ目や角がめくれた場合の壁紙の補修


壁紙の裏や壁についている汚れや古くなった接着剤を布なのできれいに拭き取ります。このとき、壁紙が濡れてしまったら、よく乾かしておきます。



めくれた壁紙の裏に、壁紙補修用の接着剤(壁紙用ノリでも可)を薄く均一に塗ります。めくれの大きさや場所によって、つまようじやお菓子についている様なヘラなどを使って塗るとはがれ部分の奥まできちんと接着剤をつけることができます。



接着剤を塗ったらすぐに端に向かって空気や接着剤を追い出すようにして壁紙を貼り合わせます。接着剤がはみ出した場合は、すぐに固く絞った布やスポンジ類で拭き取ります。



壁紙にめくれ癖がついている場合は、接着剤が乾くまで画ビョウか、マスキングテープなどで仮どめをするとよいでしょう。



壁紙・クロスの用語

壁紙(かべがみ)
可撓性(かどうせい)のあるロール状またはシート状の壁紙並びに内装用化粧貼付材であって、建物の壁面や天井面等の内装仕上げに用いるものをいう。

壁装材料(へきそうざいりょう)
壁紙が基材に張りつけられた状態をいう。

防火壁装材料(ぼうかへきそうざいりょう)
防火材料として国土交通大臣認定を取得した壁装材料をいう。

裏打ち材(うらうちざい)
壁紙の裏面に、主素材等とは別に張り付けられた材料。主素材を安定させたり、壁紙の施工特性を向上させるために用いられる。難燃紙、普通紙、寒冷紗などが用いられる。

難燃紙(なんねんし)
難燃薬剤等で処理することにより、防火性能を付与または向上させることをいう。裏打ち紙に使用される難燃紙の難燃性はJIS A 1322に規定された試験方法により30秒加熱した場合、防炎2級以上の性能を有することとされている。

普通紙(ふつうし)
難燃処理を施してない紙のこと。紙壁紙(紙布を除く)もしくはそれ以外の壁紙の裏打ち材に用いる。

無機質紙(むきしつし)
水酸化アルミニウム紙及び水酸化マグネシウム紙等のこと。防火壁装材料においては「無機質紙」を構成する有機質が質量比で20%以下のものであって、難燃性はJIS A 1322に規定された試験方法により30秒加熱した場合、防炎2級以上の性能を有することとされている。

主素材(しゅそざい)
主素材とは、質量比で壁紙の総質量の51%以上を占める素材をいう。

下地基材(したじきざい)
建築基準法及び同法施行令による「不燃材料」、「準不燃材料」、「難燃材料」であり、認定書に記載されている材料を指す。

防火壁装材料品質情報管理システム(ぼうかへきそうざいりょうひんしつかんりしすてむ)
日本壁装協会が実施する製造から施工までの一貫した情報提供システム(防火壁装材料検索システム、見本帳表示、防火製品表示、防火施工管理)

防火壁装材料検索システム(ぼうかへきそうざいりょうけんさくしすてむ)
日本壁装協会が防火壁装材料として取り扱う壁紙に関する情報提供を行うシステム。上記の防火壁装材料品質管理システムを補完する役割をもつ。

防火材料会員(ぼうかざいりょうかいいん)
日本壁装協会会員であって、防火壁装材料の製造、販売、施工に携わるもので、特別専門委員会の承認を得たもの。防火壁装材料品質管理システムに参加することができる。

移行個別認定(いこうこべつにんてい)
平成13年10月29日以前に壁装材料協会による通則認定制度で取得した防火制度であり平成14年3月1日に個別認定制度による認定に移行したもの。

企業個別認定(きぎょうこべつにんてい)
通則認定制度によらず、各認定取得業者が独自に認定を取得したもの。

防火製品表示ラベル(ぼうかせいひんひょうじらべる)
認定を取得したメーカーが製造した所定の防火性能を有する壁紙に、認定条件に従って施工した場合に実現できる防火性能、認定番号、施工条件などを表示すること。またそのレベル(胴ラベル)

防火施工管理ラベル(ぼうかせこうかんりらべる)
認定条件によって製造した壁紙を防火製品表示にしたがって施工し、所定の防火性能を担保すること。防火材料会員として登録した団体に所属する有資格者が、防火壁装材料品質管理システムに登録した壁紙を、認定条件通りに施工した場合に限り「防火認定管理ラベル」を表示できる。



壁紙・ビニルクロスとシックハウス症候群

シックハウス対策のための壁紙。ビニルククロスガイドライン

1 対象材料

シックハウス対策の壁紙やビニルクロスとは、シックハウスに係わる改正建築基準法令等に従い「ホルムアルデヒド発散建築材料の審査方法」により審査された「第三種」、「規制対象外」のいずれかに属することが、JISまたは国土交通省大臣認定により証明された壁紙で、かつ日本壁装協会に登録された壁紙を対象としています。


2 適用範囲

登録シックハウス対象壁紙の供給に察し、工場出荷時の性能を保持しつつ、施工管理者が施工時に厳守すべき基本的な考え方や手法を定めたものです。実際の施工は、壁装施工団体協議会が定める「内装施工者のシックハウス対策」に基づき施工するものとします。


3 発散規制対象物質

主に対象物質はホルムアルデヒドです。


4 壁紙・ビニルクロスの選定指針

a 使用する壁紙やビニルクロス類、接着剤、その他施工資材の選定に当たっては、規制対象化学物質が含まれない製品、または規制対象化学物質の発散速度が一定の規制値以下であることを公的に証明された製品を選びましょう。


b 壁紙はJISマーク表示製品または大臣認定によりホルムアルデヒド発散性能が表示されている製品であること。


シックハウス症候群のすべてではシックハウスについて知りたい方のための情報サイトです。
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